1968年から2010年にわたる高橋悠治のギター作品。
その難しく魅力に富んだ旋律を、笹久保の指先が見事にはじき出す。
高橋悠治の余韻が空間に漂うなか、
笹久保が全く異なる響きを持ち出した。
3年間単身ペルーに住み、アンデスの村々を旅しながら、
音楽とペルーの人々を見つめた笹久保の「3つのペルー伝承音楽」。
静けさと激しさが交錯するペルーの人々の息遣いが、
笹久保のギターから聴こえてくるようだ。
身近にある「紙切れ」、「綿棒」、「ハサミ」をギターに付けることで、
いつもと違う音を与えた作品「プリペアドギターの為の3つ」は、
想像を超えた美しい響きを放った。
笹久保は、それぞれの楽曲の合間に、
曲目ごとに異なる複雑な調弦を行った。
調弦をしながら、笹久保が語る言葉の端々から、
音楽への真摯な思いと、その温かい人柄が滲みだし、
聴衆を笹久保の世界に引き込んでいく。
演奏会が跳ねた後、白い空間はワインの香りに包まれた。
クラシック・ギターの枠からはみ出しつつ、
ギターという楽器がもつ新たな魅力を引き出そうという、
笹久保の音楽にふさわしい名酒が選ばれた。
聴衆の輪の中で、
「いつもと違うところで弾くと、いつもとは違う音楽になった。」
笹久保が、そうつぶやいた。
笹久保が全く異なる響きを持ち出した。
3年間単身ペルーに住み、アンデスの村々を旅しながら、
音楽とペルーの人々を見つめた笹久保の「3つのペルー伝承音楽」。
静けさと激しさが交錯するペルーの人々の息遣いが、
笹久保のギターから聴こえてくるようだ。
身近にある「紙切れ」、「綿棒」、「ハサミ」をギターに付けることで、
いつもと違う音を与えた作品「プリペアドギターの為の3つ」は、
想像を超えた美しい響きを放った。
笹久保は、それぞれの楽曲の合間に、
曲目ごとに異なる複雑な調弦を行った。
調弦をしながら、笹久保が語る言葉の端々から、
音楽への真摯な思いと、その温かい人柄が滲みだし、
聴衆を笹久保の世界に引き込んでいく。
演奏会が跳ねた後、白い空間はワインの香りに包まれた。
クラシック・ギターの枠からはみ出しつつ、
ギターという楽器がもつ新たな魅力を引き出そうという、
笹久保の音楽にふさわしい名酒が選ばれた。
聴衆の輪の中で、
「いつもと違うところで弾くと、いつもとは違う音楽になった。」
笹久保が、そうつぶやいた。
平河町ミュージックス実行委員会 木村佐近
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