この平河町ミュージックス、 アーティストのスタイルや選曲で、他にはあまり見られない試みをしているらしい。
私は、その道のプロではないので、斬新さについて、語れるほどは分からない。
ただ、心地よいコンサートだな、と感じている。
私は、その道のプロではないので、斬新さについて、語れるほどは分からない。
ただ、心地よいコンサートだな、と感じている。
人によれば、これは“サロン”コンサートの類になる、とか。
コンサートの特徴や、他との差別化は、音楽的な試みにおいて、なされているのだろう。
が、個人的には、それ以上に“サロン”の方に、強いオリジナリティが発揮されている、と思ったりする。
コンサートと謳われている以上、訪れる人々は、音楽そのものに少なからず期待しているだろう。
でも、“サロン”の方には、そこまで期待していなかったりするのかもしれない。
むしろ、あまり意識せず訪れてくる。
すると、この空間があるのだ。
この空間に足を踏みいれる。
「どこが会場?」とのとまどいがあり、「何? ここで聴けるの?」と、ちょっと得した思いが湧き上がる。
そして、演奏後にふるまわれるワインは、その日の音楽にちなんだ、特別なこだわりのあるもの。
さらに得した思いが湧き上がる。
社会が豊かになり、日頃から、上質なものに触れる機会が増えた、「いまどき」の人々。
だからこそ、“サロン”コンサートで、音楽のクオリティが高くても、“サロン”のクオリティが低いなんて、中途半端。
このコンサートなら、音楽と“サロン”が、五感のすべてを満足させてくれる。
「いまどき」の人々には、もってこいのコンサートなのではないか。
平河町ミュージックス実行委員会 ワーキンググループ 鈴木寿枝