2010年4月14日水曜日

食後の余韻、音のアペリティフ

実行委員長の佐野吉彦です。

平河町ミュージックスが人を結びつけるきっかけとなることを願っています。
人と人との出会いは、さらにあらたな出会いを生み出すもの。
音楽がつなぐ縁は、きっと、そこから素敵な縁を紡ぎだしてくれるでしょう。

昨夜(4月13日)は沢井一恵さんの演奏会でした。筝とオーケストラがどのように出会うのかの興味が尽きないステージでした。知と情。あるいは入れ替わって情と知。沢井さんも、指揮の佐渡裕さんも、性格の異なるグバイドゥーリナと坂本龍一のお二人の近作を、丹念に彫琢していました。そこには、またとない邂逅であるがために、会っている時間が過ぎるのを惜しむかのような、慈しみが感じられました。

さて、第1回(5月28日)が近づいてきました。音楽が奏でられる空間と時間をどのようにかけがえのないものとするか。ここは何よりも沢井さんの想像の翼を思う存分広げていただくとして、おいでいただく方には、心地よく楽しんでいただくために、演奏の心地よい余韻を楽しんでいただくために、いろいろなしつらえを整えておこうと考えています。ぜひ、その夜はゆったりと時間を空けておいでください。